旅するランナー

1秒先の彼の旅するランナーのレビュー・感想・評価

1秒先の彼(2023年製作の映画)
3.8
【京都洛外バスの旅】

これは、リメイク元の台湾映画「1秒先の彼女」を鑑賞済の方が分かりやすい。
宮藤官九郎の脚本が、男女を入れ替え、京都を舞台にした理由がよく理解できます。
名前の画数の多さがポイントなのが面白いです。

京都らしさが、イイ塩梅。
たまに訪れる岡崎公園・古川町商店街から、北は天橋立、南は宇治まで、バスの旅が楽しめます。
風情ありますなぁ。

台湾バージョンでは、男性の方に変態性を感じちゃったけど、こちらは女性清原果耶さんが演じることによって、一途さが前面に出てます。
これもラブコメディ感を活かせる要素でしょう。

そして、京ことば。
どうも岡田将生さんのセリフ回しはちょっと引っ掛かります。
でも、「さいなら」「おおきに」など古き佳き京ことばを、おっとりした役の清原果耶さんが使うと、確かに時間が止まってるように感じるから不思議です。
これは、単なる男性目線の感想だと思うので、ご容赦下さい。