春21号

1秒先の彼の春21号のレビュー・感想・評価

1秒先の彼(2023年製作の映画)
4.0
そうきたか!というびっくりする仕掛けがあって、僕が好きなタイプの伏線回収が周到にされていてそしてそれがあぁーなるほどね、程度で物語を邪魔していないのがいい

ただ、還付される理由があまり理解できない
と言うか文字が長い事と自分が周りよりも遅いと言うことが雑にイコールにされていてそこは話が違うんじゃないか?とハッキリノイズになった。
て言うかあそこは思いっきり説明台詞でかったるいからもうちょっとなんとかしてほしかった。

あと何で主人公だけ1日ズレてたの?そこもなんか結局説明されていないような…布団の上に移動したから勘違いしたとか?よくわらんない

とまぁ設定に色々ツッコミどころは個人的にあって、その辺で乗れなくなりそうなんだけど、とにかく楽しかった。
クドカンと山下監督のベテラン感というか出てくるキャラクターみんなに存在感がちゃんとあってそこで生きてる感じがしてそれだけで物語が豊かで
そういうものが見たくて僕は物語を観てるんだという事を改めて認識させてくれる。
こういう作り手はいいなと思う。

クドカンの脚本に引っ張られて山下監督独特の絵作りが今回は皆無なことが残念
もっと京都の街を魅力的に撮ってほしかった。

でもまぁ、長く愛される作品になりそうな感じもあって楽しかったです。
春21号

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