このレビューはネタバレを含みます
好きな俳優2人が主演で、原作も良作ということで観るのを楽しみにしていたが、それだけに相当ガッカリさせられた。
以下好みでなかった点を列挙する。
・台詞回しがどうにも合わない。これに関しては好みの問題だが……。
・岡田将生の京ことばが聞くに堪えない。もう少しなんとかならなかったのだろうか。京都人を演じさせるならもっと適役がいたのではないか。
・清原果耶の魅力が引き出せていないように感じた。当然演技はよいのだが、地味なキャラクターよりは華のあるキャラクターの方が似合うタイプに思える。
・京都人の「いけずさ」を表現しようとしたのか、ハジメが共感し難いキャラクターになっていた。シャオチーはもう少し感情移入できるキャラクターだった。
・男女を入れ替えたせいでバスの運転手という余計なキャラクターを登場させる必要が出ていた。時間停止が起きた理由に説得力を持たせるためにキャラクターの数を増やしたと捉えることもできるが……。
原作に勝っていると言えそうな点といえば、時間停止が起きた理由を苗字とした点くらいしか思い浮かばなかったが、それならそれで「長宗我部」ってどうなんだという気がする。
総じて期待外れと言わざるを得ない出来だった。
