今田美桜さんの儚い演技を見れるのは珍しいので、じっくり堪能したくて映画館まで足を運びました。
結果、物語含め、最高でした。
ヒロイン史上1番自己肯定感が低いのでは、という役を、カースト上位キャラ要素をおくびにも見せず演じきっています。
か細く震える声と、終始不安で揺れる目。
妹と再開した際にトラウマがまざまざと蘇ってきたような表情や、自己否定により泣き崩れる様から、彼女の抱えている痛みがこちら側にも伝わってきます。
今回は憎まれ妹役の髙石あかりちゃんも、天使のような悪魔とはこのことか、というほど可愛さと毒っぽさが共存していて、さらに推していくことを決めました。
目黒さんはキャラ的にも声のトーンが終始低めで、聞き取りずらい部分が多々あります。
でも、立ってるだけで何か凄いんです。
目黒さんの野性味のある美しさと、鶴木役の渡邊さんの上品な佇まいが、しっかりと対比になっていて綺麗でした。
久堂さんが周りから愛されているシーンもしっかりとあって、特に五道との信頼関係の垣間見えるじゃれ合いにはホッコリします。
演技に集中したかったので、漫画をサラッと読んで背景や設定を頭に入れてから観ました。おかげで全くストレスなく楽しめましたが、事前知識なしでぼーっと何も考えずに楽しむには少し難解だと思います。
実際、映画終了後、何組かの若い子たちが「分かりにくかったねー」と話していたりもしました。
個人的には、ストーリーはとてもよくまとまっていて、(ツッコミどころは少しありましたが)気持ちよかったです。
