異能者が生まれる家系でありながら能力を持たないため、使用人以下の扱いを受け続ける斎森美世は心を閉ざしていたが異能者としては最高クラスの名家である久堂家当主・清霞のもとへ嫁ぐことになるお話。
明治・大正モダンな作風の作品は割と好きなのと
偶然読んだことのある漫画でしたので鑑賞しに行きました。
漫画原作は少々安さを感じる作品も無くはないのですが今作は衣装やセット美術などとても綺麗でして原作を大切に映像化しようという心意気は汲める程度は良い作品だなと思った次第です。
今田美桜ちゃんは卒なくこなしている辺り様々作品に出て本当に鍛えられたんだなぁとちょっと感心しました。
けれど当初漫画を読んだ際に個人的には美世の異母妹である斎森香耶を演じたらルック的にピッタリかなと思っていたのでちょっぴり残念。
目黒蓮君はドラマ「サイレント」の一話目で堰を切ったように感情がこぼれるシーンが良かったのでそこまで悪い印象はなかったのですが、本作は苦手な部類というより経験値が足りてない感じがしました。
というより演出もそうですがもう少し原作の久堂清霞を踏襲してほしかったです。もっと背筋ピンとして！
それと自分のペースで読む漫画と時間が決まっている映像作品では感じ方が違うのは重々承知しているのですが、どうも二人の心の動きが早すぎる気がしました。確かに端折っている所はあるのですが妙に早く感じたのは一本の映画として観ると逆に雑かなと、個人差があるので何ともいえませんが。
とはいえ全体的に漫画にあった綺麗さはきちんと画面を通して感じられたのでカップルでの鑑賞はお勧めできる作品でございます。
