良い意味で見たことがあるようで見たことない映画。全体的に説明不足ではあるのだけど、そこは王道な感じなので各々で分かった感じになってねという部分と、ロマンチックに劇的に大切に見せる部分の切り分けが上手い。実写化された、マンガの世界観の表現としては最上級の仕上がりだと思う。
テレビドラマの現場で活躍されることが多い塚原あゆ子さん。商業エンタメの最前線で活躍している彼女の作家性はうまく言語化できないのだけど、キュンとしたり切なくなったり悲しくなったり、そういう瞬間的な感情をストレートに観客に届かせることはピカイチだと感じる。本作でもその上手さが、説明不足でも観客を物語の最後まで引っ張っていく推進力を作っていたうように思う。
キャストも皆さんよかったですね。めめはかっけぇし、今田美桜はかわええ。土屋太鳳は今田美桜と3歳くらいしか歳が変わらないのに、完全な母の顔ができるの…
