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デッドキャンピング・ザ・ライブのkuuのレビュー・感想・評価

3.3
『デッドキャンピング・ザ・ライブ』
原題 데드캠핑 더라이브/Dead Camping the Live
製作年2022年。上映時間72分。
ガールズグループ・ 4Minuteのリーダーとして活躍してい たナム・ジヒョンが初の映画単独主演を務める。
ボンクラらを狩るために戦う女性。

人気キャンピングYouTuberのスヨンは、人里離れた山の 中で過ごすソロキャンプをリアルタイムで公開していた。
ある日、スヨンは見知らぬ輩たちからの襲撃を受ける。
しかし、彼らは知らなかった。
全ては彼女の思惑どおりだということを。。。

今はチョイ下火になってきたソロキャンプ(ぼっちキャンプ)。
『ヒロシのぼっちキャンプ』やバイきんぐの西村瑞樹、アニメやと『ゆるキャン△』なんかが後押ししてたんかな。
以前はホント人気があったと思う。
メルカリとかに小生のコレクションのゾンビ対策用の滑り止めにとパラコードを巻いたナイフや鉈、斧などを出品したら3倍近くの値段で飛ぶように売れた。
仕事そっちのけで、必死に刃物の柄にパラコードを組み紐屋さん並みに巻いた。
ファイアースターターや火吹き棒、そして、火ばさみ、等々の焚き火用品など、用途のみなら100均で十分なのに、高額で転売されてた。
しかし、現在は刃物や焚き火用品は売れなくなってきてる。
この事を鑑みたらあれは、現代人のよくあるプチブームやったんやなぁと。
でもまぁ、キャンプって云ったら数人でガヤガヤとやり、分からんとこは皆で知恵を振り絞りやるってのが定番やったけど、小生は人付き合いが苦手やし、人に合わすのも億劫。
そないな人たちにはソロキャンプは最適なように感じて始めた人は多いかと。
しかし、実際、キャンプするって云ったら結構、過酷。
キモい虫はいるし、サブかったり暑かったり、汚れるし、また、焚き火なんかしたことなかったら、意外に薪に火をつけるだけでも難しい。
テント設営にもかなり時間がかかる。
実際、なれたキャンパーやとファイアースターターなんか使わず着火材(ジッポーオイルとかでも代用可能)とライターでつける。
まして、薪割りなんかしなくても、ホームセンターに行きゃ束ねた薪が売ってる。
あと、良質の炭だってある。
結局、道具揃えてソロキャンプに行ったとて、『ヒロシのぼっちキャンプ』でやってるみたいなゆるーいキャンプ(缶詰やレトルト食品など活用)が長く続くんじゃないかな。
後、女子のソロキャンプはなにかと危険が伴う。
そこに目をつけたんが今作品なんやろけど、それに山なら野生の獣たちがいる。
小生は山ん中で野生化した以前はペットやったらしき薄汚れた犬チャンたちに囲まれて狩られかけた(将に漫画『銀牙』)。
野生の猿も出会ったが勝てる気がしなかった笑。
負ける気持ちにもならなかったが。
それが熊なら即身成仏。
実際、キャンプをやめたらキャンプ用品なんか、ほぼ、令和時代の日常で使うことないモノばかり、ただ、ゾンビが溢れるよなディザスター世界や、人を殺るためなら有効に使えるかもしれないが。。。
話が横路にそれまくりましたが🙇。
そんなソロキャンプを題材にしたキム・ヒョヌ監督の新作サバイバル・スリラーの今作品は、ナム・ジヒョンが映画初主演やそうやけど、意外にもなれた感じはした。
何より興味を刺激したのは、先にも長々と書きましたキャンプを題材にしたという点。
ここに『ソロキャンプ』ちゅうコンテンツで放送をするYouTubeキャラが登場、これも個人的に視線を引っ張るのに十分。
しかし、今回の作品のホンマの楽しみはキャンプを始めてしばらく繰り広げられるユーチューバースヨンの立場が逆転するイカれた活躍でした。
放送中に突然突っ込んだ野郎たちに拉致されて危険に陥るように見えたが、これらすべてはスヨンが意図したもの。
スヨンに追われる身になっちゃった奴ら。
地形や水を利用したり、あるいは素手で奴らを一人ずつ狩っていくスヨンの姿は、まさにプレデター(捕食者)の姿そのものであり、殺伐としている。
さらに、なぜ彼女がこのような狩りを繰り広げることになるのか、彼女の正体は何なのかが気になるところであり、緊張感を醸してた。
スヨンを演じた俳優ナム・ジヒョンの存在感も大きいかな。
ボッチキャンパーユーチューバーと正体不明の人間兵器のような姿を同時に見せ、彼女の俳優としてのもう一つの能力を存分に発揮していた。
人気を集めていたキャンプを題材にしたスリリングなストーリーと熱いアクション、ナム・ジヒョンの異色の変身。
上映時間はサクッと約72分で、好みによるけど少し物足りないと感じる人もいるかもしれない。
実際、個人的には短っって思たかな。
アクションシーンも意外にもキレッキレやったし、この韓国映画をもうちと楽しみたかったかなぁと。
kuu

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