とうがらし

ジュリア アメリカの食卓を変えた伝説の料理研究家のとうがらしのレビュー・感想・評価

3.6
アメリカの食卓にテレビを通じて、フランス料理で食の楽しさを伝える。
料理のアイコンであるジュリア・チャイルドのドキュメンタリー。

ジュリア・チャイルドのことは全く知らず、料理に疎いが、誰もが彼女から料理を学びたいと思わせる明るさと楽しさが彼女にはあった。
「ジュリー&ジュリア」(ノーラ・エフロン監督)でメリル・ストリープが演じたジュリアとは彼女のことだった。
30代後半にフランスの料理学校ル・コルドン・ブルーで11人の退役軍人と共に料理を学び始めた彼女は、当時男性社会だった料理界に新風を吹き込み、女性の社会進出を後押し。
50代になってから人気が出た遅咲き。
彼女に多くの人が魅了されるのは、”ジュリアができるなら私でも”と思わせる共感力。
失敗を恐れるな、完璧じゃなくてもいい、が信念。
ジュリアと彼女を支えた夫ポールの関係は、「ハロルドとリリアン」を思わせる強い絆と夫婦愛があった。

笑う門には福来る。
辛いことがあっても笑顔を絶やさす、哀しみをぐっと堪える。
とても難しいことを生涯続けたのが彼女の最大の強み。
本作は想像していた以上に楽しく、明日への活力になる明るさと勇気をもらえる。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=srRXJSraXhk
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