感想をめちゃくちゃ寝かせてしまった…。
こういう映画は結構途中退屈してしまうことが多いのだけど、淡々とした描写の中でどのシーンも二人の経た人生を表すのに意味がない部分がなく、噛みしめるように見た。
本質ではないのだろうけど、ピエトロとブルーノはそれぞれの置かれた立場の中で流れるべきところに流れたようで、ピエトロは持つ者、ブルーノは持たざる者だったのかなと思って。ブルーノの人生は、彼の動ける範囲で"選んだ"ということになるのだろうけど、条件が変わってまたあの人生を積極的に選ぶのかといったら違うのではないだろうか。ピエトロはピエトロなりに、ブルーノとの結果的に長くなった絆を大切に、彼を思ったかもしれないけど、「でもお前の立場じゃ俺の気持ちはわかんないよ」と言われる気がして体当たりは出来なかったんじゃないかな。自分だったらきっと申し訳ないなの気持ちをずっと傍らに抱えてしまう。
立場の違いを越えた関係って真には殆どなくて、それぞれがお互いの立場への想像力を常に持つことが必要だと年々思う。
景色とか本当にずっと壮大だったな。なんとなくこれは日本でリメイクしても、地味だけどいい映画、が出来そうなイメージがある。
