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パシフィクションのgaruboruのレビュー・感想・評価

パシフィクション(2022年製作の映画)
4.4
TIFF、最前列で鑑賞。バッキバキにキマる。

例えるなら海外一人旅で初めて訪れた都市から人通りの少ない道にある退廃的な地下のクラブでミニマルテクノをずっと聴いて踊ってる感覚になったわ。周囲の人物誰も信頼できず、反復する音の中でしかし体内のアルコールは回っていく、もしかすると今飲んでいる液体も実は何か混ぜられてるんじゃないかと疑い始めていく。

そんな165分間、一度も語り手を信頼させず、不穏な空気を維持し続けたアルベルト・セラとブノワ・マジメル凄まじかった。傑作。
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