なるほどねぇ、、、
今回のTIFFの本命だった本作だけど、去年「パワーオブザドッグ」を観た時と同じような印象。
非常に滋味で、スペクタクルを捨ててウィットに富ませることに注力した作品。
「政治はダンスホールみたいだ」はなかなか面白いセリフだったし、なるほどその為の呑気な前半だったのかと思ったけど、それにしても尺かけすぎじゃない？
内容的にはキューブリックの「博士の異常な愛情」を思い出すような...いや、核実験を止められるかどうかっていう主題が全く同じってだけやけど。
カンヌで批評家にはウケたけどヴァンサン・ランドンら審査員にウケなかったっていうのも納得。
うーんフランス映画だから、もうこの描き方自体は１つの正解なのかもしれないけど、自分はやっぱサスペンスフルな演出を期待してしまった。
でも良い映画だとは思います。
観る人は大分選別するだろうなぁ、、、
インドネシアは別としてポリネシアを舞台にした映画って観たことなかったから、新鮮だった。
自分が若干ウトウトしていたせいもあるだろうけど、現地の人が宗主国・フランスをどう思ってるのかっていうのがもう少し垣間見えると面白かったかな。
結局海軍ってのもフランス海軍だから、自国の役人の陰謀に迫れるかって話な訳で...。
何でわざわざ現地民を仲介する話にしたのか？
植民地支配の現状をよく知らないから、迂闊に批判出来ないけど、、、少し消化不良。
