鮭茶漬け

パシフィクションの鮭茶漬けのレビュー・感想・評価

パシフィクション(2022年製作の映画)
4.0
アルベルト・セラ監督の最新作
東京国際映画祭
仏領ポリネシアの仏人高等弁務官デ・ロールは現地の人々と交流していくうちに良からぬ噂を聞く

人々と交流していくうちに次第に陰謀が明らかになっていくという題材は初期ジャック・リヴェットのような。ただこの作品が決定的に特徴づけているのは、その夢想的・幻魔的な時間/空間感覚で、一種リゾート地で過ごしているような感覚なのだけれど、この作風を160分続けるというのは悪魔的である。。シネスコでなければ死んでいる気がする。笑
とはいえ退屈な訳ではなく、バチバチに決まっているショットや、絶妙にキモい(=最高な)音楽、終末的な世界観、コミカルな場面などが良いアクセントとなっていました。サッカー場でライトを浴びながら吐露する主人公からの、ダークでいかにも犯罪の巣窟なクラブシーンが印象的でした。虫は暗い所に集まる。

ブノワ・マジメル久々に見た。ハネケ『ピアニスト』の人。イケおじ。

ただ、めちゃ忙しかった仕事の用事が終わった当日の帰りに見たので睡魔との戦いを強いられた。。(2度負けました)
鮭茶漬け

鮭茶漬け