なお

バッドマン 史上最低のスーパーヒーローのなおのレビュー・感想・評価

3.8
"業界トップの吸引力"

この日の映画館ハシゴ2本目。
2019年公開の『ドクタースリープ』を観て以来、久しぶりにイオンシネマでの映画鑑賞。

さてさて、フィルマのTL上にちょいちょい流れてきて気になっていたこちらの作品。
見ての通り、DCのみならずマーベル作品のパロディをやる気マンマンといったこの感じ。
MCUもDCEUもかじっている身としてはやはり劇場に足を運ぶしかない。

蓋を開けてみれば、まさかのフランス映画。
今まで『アメリ』とかオシャレな雰囲気やストーリーのフランス映画しか見てきていない、というかフランスはそういう映画しか作らないと思ってた(失礼)ので、キャストが第一声を発した段階で少し意表を突かれる。

ストーリーは、売れない役者・セドリックが憧れだったスーパーヒーロー映画「バッドマン」の主演に抜擢されるところから始まる。
撮影をこなすセドリックだったが、あろうことか撮影用の車で事故を起こし記憶喪失に。
「自分はスーパーヒーローだったのか---」と、とんでもない記憶違いをしたまま、彼はありもしない妻と子どもを救うためひとり戦いの旅に出る。

基本ナンセンスで不条理、下ネタもアリのギャグ作品テイスト。
かつところどころに仕込まれた、マーベルおよびDC作品群へのパロディとオマージュを楽しむ作品。

パッと分かりやすいところでも、バットマンにジョーカー、アベンジャーズと超有名どころのアメコミヒーローのパロディが主なので、MCUやDCEUを完走していない人でも十分に楽しめるレベルの内容に落ち着いている。
(個人的にはX-MENネタがあったのが良かった)

パロディ作品の割にアクションやカメラワークはかなりしっかりしていて、いわゆる「B級映画臭」のようなものはあまり感じない。
バッドマンとピエロの最終対決の結末にはかなり笑った。

ストーリーも、売れない役者であるセドリックが最後には幸せな結末を迎える王道のハッピーエンド。

ヒロイン2名(エロディ・フォンタンにアリス・デュフォー)
の顔面偏差値も非常に高く、ビジュアル的にも楽しめる作品。

☑️まとめ
ナンセンスでおゲレツなギャグが苦手でなく、パロディものに抵抗がなければ見ておいて損はない作品。

バッドマンのスーツデザインは結構イケてるので、今後日本ヒーローでいうところの「仮面ノリダー」みたく、DCかマーベルの別作品にカメオ出演的な感じで…
出るワケないか。

あと、監督は一度トム・クルーズにちゃんと怒られた方がいいと思う。

🎬2022年鑑賞数:97(39)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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