本日の一本。本作は是非吹替で見ましょう。
フィリップ・ラショーの新作とあらば、見ないわけにもなぁということでお手軽上映時間なのでサクッと鑑賞。「シティ・ハンター」と変わらぬ切れ味鋭いアクションと悪ノリ感、元ネタの愛情が伝わるニクい演出、そして下品極まりない下ネタ。一つ一つの要素はバラバラだが総じてできる範囲のレベルが高いなぁと思わせてくれる。
come and get your loveの音楽をかけながら踊りながら階段を降りる主人公セドリックには爆笑した。多分字幕ならクスリと笑う位だが吹替山寺宏一なのよねぇ！これは恐らく日本人でないとここまで昇華出来ないからこういう作品こそ吹替の力が爆発する一本だ。バッドマンが喋るシーンも「バットマン・ザ・ムービー」に寄せてましたか？いい判断。
残念なのは子供が悲惨な目に遭うシーンが何個かあるところか。ハリウッドでは間違いなくカットされるところだがフランス映画だからこそできたことなのかもしれない。でもいるかいらないかと問われれば間違いなくいらない。あれで映画の評判が下がるようなことがあれば更に頂けない。
流石はシティ・ハンターのチームだけあってコメディエンタメをよーく解っていらっしゃる。しかし悪ノリが些か強いのでもうちょっとここら辺が優しくなるとなお見易いと思うのだが。
