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リカルド・レイスの死の年
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『リカルド・レイスの死の年』に投稿された感想・評価

Nappon

Napponの感想・評価

3.9
雨、雨、雨のリスボン。
原作は小説で、かなり文学的。

主人公は、1935年12月29日に、16年ぶりに亡命先ブラジルから故郷ポルトガルに戻ってきたリカルド・レイス。

亡き友人である詩人フェルナンド・ペソアの墓参りを終えホテルにいると、なぜか死んだはずの彼がいる。
どうやら、お腹の中にいた年月である9ヶ月は死後も外出ができる決まり。

文字は読めないし、鏡には映らないが、フェルナンドは死者の特権を活かし、時折気ままに現れ、傍観者らしく言いたいことを言って消えていく。

サラザールや政治的集会、ヒトラーの台頭など、1930年代のヨーロッパが出てくる。貧富の差があり、抑圧され閉塞感漂う雰囲気。
時代背景を知った上だとより深さが増すだろうが、さほど知らなくてもファンタジーっぽさや幻想的な感じで楽しめる。

フェルナンドがまるでリカルドの分身のようにも感じられ、時に自問自答のような対話がよかった。

生きていても死んでいても安息がないー。
生きていれば時間があるが、時間は足りないー。

個人的にはラストまでとてもおもしろかった!
ポルトガル文学、始めてみます
✔『リカルド·レイスの死の年』(3.5p)及び『神に仕える者たち』(3.6p)『O2作戦』(3.4p)▶️▶️

 今年のEU映画特集の、⑤「歴史」の括り。正直、不勉強で、歴史を背負った人物たちの心情や、複雑な国際関係·国内事情はよく分からないが、歴史の厚みがフォルム·造型に転化してる、手応えは感じる。
 『リカルド~』(ポルトガル)。上映前に、高名な原作や、その対象の著名な実在の文学者、それと創作キャラクターの同格化、1935年を中心としたポルトガルの歴史、それらすべての円環構造の作劇らの説明があり、監督も20世紀末連発のポルトガル映画祭で取り上げられた記憶がある(嘗ての)気鋭、プレッシャーを与えられる。シネスコというよりシネラマに近い超横長画面、モノクロの強めコントラストから雨やグレーの靄に烟る溶込み·包む闇も、ロー·仰から俯瞰や接写(め)切返しも甘めの斜めめ、正面トゥショットも、合成も、の画面、フォローや柔らかく寄る·退くのカメラワーク。引用や朗読当ての文学色、ブラジルから10数年ぶりリスボンに帰還の50前医師が逢う·(2人セットで生者·死者を形成の)直前逝去の文学者の霊·ホテルメイドと片手麻痺の高貴な女、その肉体or精神の交流·彼(女)らが知らし近づける政治と宗教と革命の波、の伝わり。創作、夢·幻と現実、生と死、政治と宗教、貧と富、革命と反革命、諦観と生気、補完関係とその期限、自己の内なる複数の主体と意識、理解度はともかく、単純に面白く噛み砕かれ、錯綜し、知的興奮よりも独自のアクがなかなか惹きつけてく、映画自体の力は圧巻とはいかない。
 それでも墨時代のブニュエル、後期のレネ、の醍醐味があったし、ラストはベルトルッチからフェリーニへのオマージュを下世話な私は感じてしまった。調べれば分かるだろうが、若い時の上映されたこの監督の作は何で当時どんな評価をしたんだったか。
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『神に~』(スロヴァキア)。モノクロスタンダード画面を、常に不協和音·脅威前兆音を忍ばせ、今回の催しの中でも最もクォリティの高いレベルに仕立てあげられた本作の英題Servantsは、神に対してのものだが、教会自体の1980年時点の国家に非協力姿勢存続し·潰される対象としての高名神学校への抑圧·工作前提の話で、神を称える掛け声だけで、崇高さとは無縁。外部からの自由主義的なラジオ放送の呼び掛けへの呼応表明の学生の存在の絶えなさ、各種デモや集会·行動の実践、学生と超越的存在との密通·高まり、に対し、国家保安局が大学の細部にまで超法規的に入り込み、学内のNo.2?の野望·暗躍、彼は拷問·脅迫·殺人(処理)も当然の探りと潰しの日常、過去の事件をもみ消してもらってる告解師まで引き入れ·脅し使ってるが横行し、学生は神経を擦り減らし、理想や真理はとっくに消滅し、利権·世渡り·暴力や権力の恐怖だけが残ってる。それでいながら、妙なマイルド·落着きが持ち味の作。
 トンがってるよりやや丸みある画面は、構内真俯瞰·真仰角の図や·トンネルと上部道路交錯退きでの極秘処理おぞましさ(間置いて繰り返される)らの印象的才気、切返し·切り結びの破綻ない締め、車のフォロー以外は横や前後への含みある直線厳か移動、暴力や辱めの平然存在の力まない入れの怖さ、急がず留まらず最適のテンポ·組立の緊密+柔軟度、物越しの当初不可解図で、構築され、隙がない。しかし、根本甘い映画好き(前にもいったがキューブリックなんてのは趣味ではない)の私には、誰もが理想や自然と離反してゆくのが、平然と描かれ抜いてく本作にそれほど個人的魅力を感じない。
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 『O2作戦』(エストニア)。映画と政治に関し、正確微妙を誇ったスピルバーグの近年の代表作·東西冷戦下のスパイもの、或いはコッポラの出世作の古典主義的重厚さを併せ持ち、今回のEU近作特集の中では白眉のような佳品である。その撮影は、コッポラよりも権勢を振るったというG·ウィルス、近年スピルバーグ作品牽引のカミンスキーに匹敵するレベル·品格であり、グリーンとオレンジに、グレーの塵がかかったような、2原色カラーのような渋み·重み、構図もカメラワークも確実で内から伝わるも、敢えて役者の行動も含めタイミングを外した間抜け味がある。しかし、それを呑み込み、俳優の役と位置を押さえた正確な表現の噛合が素晴らしいと云いたく、2つの時制(’39と’37)·世界地図(エストニア·フィンランドとロシア·ドイツ)からの真の深い平和への希求が、頼もしくて、また苦い。
 私は観る直前にチケットを求める方だが、今回は隅·端しか空いてなかったのだが、英語スーパーが下方に出るせいで、日本語字幕は反対側の右側端縦に出て、バックが白めのときは読めなかったし、年というより子供の頃から記憶力が弱く特に外人の名前など記憶出来ないので、正直分からない所が多かったが、それでも映画ならではの厚みには堪能した。
 ソ連と緊張関係にある、エストニアの諜報部のトップが街中で、暗殺され、その部下(死者の弟もいる)からの裏切りかとの調査で、何故か職を辞していた前任のTOPが呼び戻される。彼が主人公で、心進まず·明確な成果はなくも、 様々人間関係や政治の暗躍が浮かんできて、かつて、スパイ逮捕の交換で戻ってきた旧友が·出世息子がロシアで知らず·確保されてる事で二重スパイとなり、また、新しく若い恋人と、ソ連支配から脱出しようとしてるのに当る。が既に世は、ソ連の策謀·世界戦略に、エストニアは極秘裏に屈し、世界地図は塗り替えられていた。が、主人公は政治を離れたきっかけの二年前に屈託のない恋を交わした、異国の女性美術史家の平和志向を貯めていて、旧友を脅すように説得し、ソ連の暗号解読資料を盗み出し(旧友は落命す)、ソ連の圧力をいまだ拒み続けてる、フィンランドの戦いに活かしてく。

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