バレエは身体芸術
ゆえに、
1日休めば自分が気づき
2日休めば先生が気づき
3日休めば観客が気づく
コロナ禍にあって、とりわけ芸術文化活動は致命的な打撃を受けた。
公演が中止。
それどころか集まって練習もできない。
死活問題どころの騒ぎではない。
自らの存在意義すら問われる状況に陥ってしまった。
映画ではそんなバレエ団の窮状と再会への歓喜を描いている。
「舞台は身体の一部、客席は心の一部」
心身の一部を日々削りとられるバレエダンサーたちの恐怖。
やり場のない苦悩と葛藤。
観ていてこちらも胸が苦しくなる。
それゆえに公演が再開された時の喜びが爆発する。
世の中は経済活動だけではない。
芸術文化があって心豊かに私たちは生きられるのだ。
(もちろん芸術文化活動を維持発展させるためには、運営や経営といった経済活動も必要だけれど)
このドキュメンタリーを観ながら、芸術文化活動を継続させることの難しさを感じた。
また、観客としての私たちは、芸術文化活動に理解を示し、支援していくことが大切である。
コロナ禍にあって、芸術文化活動が真っ先に切られることがあってはならない。
ラストのエトワール選出の場面。
私も涙してしまった。