なんか無理があるんだよなあ、あれってそんなにうまくいくものだろうか。少し前にみたドラマでも同じようなことがあったけど。
あと熊切和嘉でも「SNSの文言」演出があんなふうにダサくなってしまうんだ、というのがちょっと意外だった(もしかしたらプロデューサーとかのアイディアかもしれないが)。主演の中島氏がけっこうがんばってただけに、終盤の回収の安っぽさでいろいろダメになったのがもったいない。
それから、せっかく序盤から虫が出てくるのに、そのあたりを活かした気持ち悪い演出がなくてそこも残念。「波の花」も出てきたときはよかったのに、最後は単なる泡だし。まあ本当に気持ち悪くしちゃうと、日本の観客はナイーブだから観れなくなっちゃうからだろうね。『鬼畜大宴会』の監督なんだから期待しちゃったよ。結局「マンホール」の嫌さ、不気味さがあんまり描けてなくて、薄っぺらい伏線回収に走ってしまった。
あ、でも「佐藤浩市じゃね?」は笑いました。あれがこの映画の一番いいところだ。