結婚式を控えたサラリーマンがマンホールに閉じ込められるところから始まり、映画全編を通してほとんどマンホール内の一人芝居で終わる所謂ワンシチュエーションもの。
いやー酷かった。
もちろん今の邦画業界で、オリジナル脚本でワンシチュエーションものを撮る、それも「カメラを止めるな!」みたいな低予算のインディーズ映画では無くそれなりの規模でといったら、かなり難しい企画だと思うし、今後の邦画業界のためには是非興行的に成功してほしいとは思います。
ジャニーズだからダメというわけでは無く、主人公の演技もかなり良かったので。
じゃあ何がダメだったのかというとやっぱり脚本がまずい。
主人公の性格が終わっているので全然応援できないのがまずダメ。
見ていくと、主人公のクソみたいな性格も理由があるとわかるんですが、ソリッドシチュエーションものって主人公がいかに困難を乗り越えて脱出できるか、が面白いところじゃないですか。
なのに肝心の主人公が応援できなかったらダメでしょ。
そのままマンホールの中で餓死すればいんじゃないかなって思いましたもん。
ネタバレ厳禁なのでネタバレはしませんが、そこまで言うからには凄いドンデン返しが待ち受けてるのかと思いきやオチがあれではね…。
SNSの描写もツッコミどころ満載でしたし、伏線の貼り方も雑でした。
飲み会で出たようなアイディアを脚本に落とし込むのは自由ですが、第一稿の脚本をそのまま使っちゃダメでしょう。
誰か推敲する人はいなかったんですかね。
アイディア自体は悪くないだけに、もう少し練り直せば見れる映画になったと思うんですが残念です。