ぶみ

フラッドのぶみのレビュー・感想・評価

フラッド(1998年製作の映画)
4.0
逃げたら、負ける!

ミカエル・サロモン監督、モーガン・フリーマン、クリスチャン・スレイター主演によるクライム・アクション。
豪雨で冠水した町で、現金輸送車の現金を狙う強盗団と、守ろうとする警備員等の姿を描く。
公開当時、封切り日を待ち侘びてスクリーンで観た作品であり、今般アマプラで配信開始されたため、久々に再鑑賞した次第。
強盗団のリーダーをフリーマン、警備員をスレイターが演じているほか、警察官としてランディ・クエイド、ミニー・ドライヴァーが登場。
また、改めてクレジットを確認すると、脚本が『スピード』のグレアム・ヨストであるほか、製作や音楽にも現在でも一線で活躍しているメンバーが名を連ねており、中々豪華なスタッフ陣を誇っている。
物語は、冒頭から豪雨で冠水したインディアナ州の町を舞台としているため、終始雨が降り続いている状況であり、セットとわかっていても、CG夜明け前の撮影であるため、その水の量は半端ないもの。
そんな状況下で、水上ボートによる逃走劇や、銃撃戦、はたまた迫り来る水からの脱出に、感電による恐怖、そして最後にはダムの決壊と、水に関するアクションや演出のオンパレードであり、そこに物語としてもサスペンス要素が絡んでくるため、面白くならない筈がない。
今観ると、流石に一部ミニチュア感が出てしまっているのはしょうがないものの、本物の水ならではの恐怖が映像から滲み出ており、スクリーンで観た時の興奮が蘇ってきた良作。

前方不注意だ。
ぶみ

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