プレコップ

こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語のプレコップのレビュー・感想・評価

4.5
街裏ぴんくの漫談を映像化したかのようなぶっ飛び映画。

アコーディオンが迫害されている地元から飛び出したアコーディオンキングの半生を描く音楽伝記映画。明らかに「ボヘミアン・ラプソディ」をコケにしているこの映画では、ダニエル・ラドクリフ演じるアル・ヤンコビックがジョン・ディーコンからの「ライヴエイド」(「ボヘミアン〜」のハイライト)出演オファーを突っぱねるところからピークを迎える。

レコード会社との対立やバンドの分裂、家族の確執、厄介な恋人など音楽伝記映画にありがちな展開を全部込みにして、後半はそのジャンルをも超越していく。

ドクター・ディメントのパーティはモノマネ大集合だったし、替え歌で綴るヒットソング絵巻というのも楽しい。B級クオリティの演出もいくつかあったが、長年パロディソングを送り続けたアルに敬意を表して加点。
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