き

我々の父親のきのネタバレレビュー・内容・結末

我々の父親(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

衝撃。吐き気がした。鑑賞中ずっと眉間に皺が…。
倫理的に許されない行為と法の抜け穴。

世間に波紋を投げかけるドキュメンタリー作品としては、この事件を取り上げたネットフリックスのチョイスは素直に素晴らしいと思う。
ただその一方で、ネットフリックスのドキュメンタリーはいつも偏りが目立つように思う。本作も例に漏れず、「正義側」「悪人側」と「魅せる」ことを狙いにしている気がしてどこか落ち着かない。
例えばとある検察官がただ法に準じれば彼をレイプ犯としては裁けないと言っているだけなのに、それをどうも「法にクソ真面目な冷酷な男性」のように見せたがっている感があり、違和感を覚えた。
(レイプ犯として裁けないというのは倫理的には胸糞悪いことには間違いないが)
ネットフリックスはもっと誠実にドキュメンタリー作品を作ってほしい。あなたたちが扱っているのはリアルな人間なのだから。
き