ぎょんぬ

我々の父親のぎょんぬのレビュー・感想・評価

我々の父親(2022年製作の映画)
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世の中一般的な感覚じゃ想像も出来ないようなことを平然とやってのける人間が存在すると思うと鬱々とした気持ちになるな…

医師という立場の悪用、女性の人格無視、カルト、法の抜け穴、そして腐敗した司法と最悪のオンパレード。

作中で少し触れられた
「自分の子を残せば残すだけ徳が積める」
という教えだけを忠実に守れば、
その過程でどれだけ他者を踏みにじっても救われると思ってるの信仰と倫理の天秤が壊れてしまっていて怖い。

この医師以外に44人も同様の罪に問われたと書かれていましたが、彼らは一体何を信じてこんな事してるんですかね???

度々自分の子を残すことに固執する男が女性を利用する事件が起こるけど、結局彼らは女性を「女体」もしくは「子宮」としか認識していないんだよな。

女は産む機械でもなければ足の付いた子宮でもないのに、女体に自分と同様に魂が乗っかっている事を理解していないし出来ない……。

自分の行為はおろか、疾患が遺伝していることすら全く申し訳なく思ってなさそうで恐ろしすぎる🫠

全てにおいて一切間違っていないと信じている以上更生もくそもないと思うので、どうかどの被害者も納得する結末を迎えてほしい…。
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