インドを舞台にしたフェミニズム映画。旅行をしているだけでは分からない伝統的インド社会での男尊女卑の激しさを帰りの機内映画で実感する。

男性至上主義で、お腹の子が女の子とわかると堕胎させられ、学校で酒に酔った男がセクハラしてくるから酒を禁じてほしいと言えば匂いのする石鹸を使う女が悪いからと石鹸を禁じられるような“伝統的な”価値観の地域で、妻とお腹の子を守るため親や親戚に抗う夫を描いたコメディ。

抑圧描写にめちゃくちゃ苦しくなったけどそういうシーンでは間抜けな音楽や効果音がふんだんに使われてて、すんごく阿呆で間抜けに描写されてたことに救われたし安心した。
主人公の背中を押し伝統に反旗を翻す娘ちゃんが最高にクールで恋しちゃったよ。

映画では誇張もあったのかもしれないけどこういう不平等(インド内での男尊女卑だけでなくこの世に存在するありとあらゆる不平等)は認識されるべきだと考えさせられた。コメディだったとは言えかなり脳味噌使った。観て良かった。

機内で鑑賞。
最初からいきなり夫が妻を殴らなくてはいけないシーンがあり、見るのをやめようかと思ったが子供と一緒になって殴った音を大袈裟に部屋の外に聞こえるようにしたことからホッとして見れた。

とにかく男の子が欲しいようで揉めてる
女の子がいなくなってしまった村で結婚できない人が続出したので是非嫁に来てくださいという切実なメッセージをコメディタッチで表現。
小学生の一人娘が大活躍するのが痛快。
夜、女性ばかりが集まって慰め合うシーンはインドの男尊女卑がわかる。
Ranveer Singhが主演だとは調べるまで気づかなかった。