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ミセス・ハリス、パリへ行くのmsyのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ミセスハリスのどこがそんなにディオールスタッフの皆さんを惹きつけたのか分からん……
いくらなんでも、招待状持ってる方々の列を乱して、あの、順番…とか、受付に割って入ってバッグから現金を掴み出す野蛮さ、おもしれー女とはならんやろ…天然過ぎる…
全て計算の上でみんなの心にスルッと入っているかもしれないし、家政婦のスキルがパリで役立ちみんなの窮地には蜂起してボスに話をしに行く流れとかもすごいなーと思ったのでマイインターンみたいなファンタジーという意味では勇気もらった。ロンドンに帰ってきてから、失礼な雇い主2件と決別したところも、元々賢いエイダがパリでの時間を経て得たものがドレスだけじゃなくさらに賢く強くなったんだなって分かって拍手した。

けれどグリーンのドレス、いくらなんでもエイダのサイズなのに胸囲もウエストも全く違いそうなあのお姉さんに貸してそのまま着れるのか…しかもドレスを黒焦げにして紙切れ一枚で状況説明のみ(弁償なし)って、不運な出来事としての描き方が嫌すぎる。その上ショックを受けたエイダが川にドレスを投げ捨てるとかは本当にもうありえんのだが………そこはディオールに連絡を入れて生地を送ってもらい針子もできるほどの腕のエイダがリフォームするとか、スタッフたちがロンドンに来てお直ししてくれるとか、そういう報われ方のほうが良かった…なのに本命だった赤いドレスを最終的にゲットするための当て馬みたいになってるのがほんとに無理…

ユペール様演じるコルベールも、おうちまで押しかけて来られて家庭の事情の吐露で理解し合えるなんてそんな簡単な心情じゃないと思う…彼女の仕事の功績をまるっと無視して土足の外部者にメゾン再建のきっかけ作りなんてされていい気しないと思う…それでも最終的にエイダを認めて味方になるの懐深過ぎ…パリのマダムカッコいいよ…としかならん

あと、親友のバイに対するリスペクトがあまり描かれないのも物足りなかった。自分だけ本命だった赤いドレスを着て舞踏会に登場✨✨✨じゃないのよ…
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