ヤスマサ

ミセス・ハリス、パリへ行くのヤスマサのレビュー・感想・評価

4.1
クリスチャン・ディオールのドレスに魅せられたロンドンの家政婦ミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)の、ドレスを買いに向かったパリでの出来事を描いたハートウォーミング・ドラマ。
ミセス・ハリスは、必死にお金を集めてディオール本店を訪れるも、身分不相応と冷たくあしらわれるが、彼女の素直に夢を追う姿に、出会った人達の心が動かされていく。

実に気持ちのいい作品。
この映画は、幾つになっても夢を持つことの大切さを、単純明快に伝えている。
ミセス・ハリスの原動力は「夢」なのだ。
凡庸な家政婦が、ディオールのドレスを手に入れるという夢を追うと、ものごとが前向きに進み出す。
ミセス・ハリスが出会った人達は、嫌味な人が少しはいるが、多くは良い人ばかり。
冷たくあしらった高圧的な支配人のマダム・コルベール(イザベル・ユペール)も、信念の下に働いている。
ミセス・ハリスの人柄や言動は、周りの人たちの心を動かし、また様々な問題を解決する勇気を与えてくれる。
その反応は,時として期待外れなこともあるが、期待以上のお返しも。
欲がなく素直なミセス・ハリスに、心が温まる素敵な映画。
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