氷雨水葵

銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第一章の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

4.0
2022年154本目

要塞VS要塞、決着!

◆あらすじ
自由惑星同盟の軍人で、不敗の魔術師と呼ばれるヤン・ウェンリー(CV:鈴村健一)を司令官とするイゼルローン要塞と、銀河帝国有するガイエスブルク要塞の攻防戦は、帝国側総司令官カール・グスタフ・ケンプ提督(CV:安元洋貴)の戦死によって終結。

そして、ラインハルト(CV:宮野真守)が進める改革が帝国内で支持されるなか、同盟は政治腐敗の一途を辿っていた。

両国間の勢力バランスが変化するなか、フェザーン自治領が大きな陰謀のために動き出す―――。

◆感想
あああ、今回も申し分のない作画クオリティと声優さんたちのお声で幸せ。主題歌は変わらないものの、やっぱり劇場で聴く「melt」「dust」最高(←毎回言ってる気がします)。

にしても、ユリアン大人になったな~今テレビシリーズ見直したら、さすがのヤンも「軍人になどさせん!」って父親ばりに言うと思う。そして、ケンプ大将やはりフラグ回収してもうた…(←いや、原作読んでるやん)。ミュラーも頑張ったけれど、やっぱりミラクルヤンには勝てなかったね…。てか、トリスタンとベイオウルフが並んでるのかっこよすぎんか!?今に始まったことじゃないけれど、ミッターマイヤーとロイエンタールで姉妹艦だよ!?ブリュンヒルトとバルバロッサに比べたら地味やけど、お二人が乗ってるって思うだけで胸がきゅんとします。
そんなこんなでイゼルローン要塞とガイエスブルク要塞の闘いは幕を閉じたわけですが、本作はそれだけでは終わらないですよね。ラインハルトによる善政改革が進む銀河帝国と政治腐敗が著しい自由惑星同盟、この両者のアンバランスさを描くのと同時に、前章「激突」でスポットを浴びたフェザーン自治領の暗躍まで。しかも、幼帝が誘拐されるという前代未聞の事件が!ってところで終わる…。毎回楽しみにしてるけれど、ほんまにいいところで終わるね!?

本作でも金銀妖瞳が美しいロイエンタール、珍しくラインハルトへの不満を口にされていました。こういうワンシーンが後々ジャブのように効いてくるから原作読んでても不安になる。戦闘シーンは前章で散々やったので、本作は各国の現状みたいなのが中心でした。主に帝国軍ですが、久しぶりの登場アンネローゼ様のお姿も。姉のこととなるとすぐに熱くなるラインハルトも見れました。
そして、いつも不穏な雰囲気を醸し出しているオーベルシュタイン最高でした。セリフ量少ない(そこまででもないけれど)のに、出演時間多くないのにこの存在感。『黒執事』のセバスチャン(CV:小野大輔)の「御意」も好きやけど、オーベルシュタインの「御意」も好き。
別アニメではポニーテール揺らしてるCV:野島健児さん演じるケッセルリンク、本作は登場時間少なかった印象ですが、ルビンスキーさんとの関係も明かされ、相変わらず強ポジにおるな(笑)

ついに軍人として旅立つユリアン、フェザーン駐在武官なんて心配の極み。ヤンは同盟に危機が迫っていることを知っているし、ラインハルトも幼帝誘拐&亡命を利用しようとしているし、今後も見逃せない展開が続くぅぅ。
氷雨水葵

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