ヘラルドスクエア

揺れるときのヘラルドスクエアのレビュー・感想・評価

揺れるとき(2021年製作の映画)
3.6
ヒリヒリ胸が痛む作品。
子どもは無力ですね。
国境の田舎街フォルバック。地名はドイツ語由来だったりします。
貧困家庭でみんな怠惰な生活していても、なんとか生きていけるのは田舎だからでしょうか。
歴史的には長い間ドイツ(プロイセン)と取り合っていた地域なので、生粋のフランス人が住んでいるというよりはいくつかの民族が混じり合っている場所。言語も。教室の生徒たちも多種多様です。
先生も主人公の家族もみんなよそ者ですけど溶け込んでいけます。
何もないところなので、若者たちは山の中のトンネルでたむろして騒ぐことくらいしかできません。
日本だとマイルドヤンキーって感じかな。
閉塞感は半端ないです。
悲しいけど、男の子が優秀なのがせめてもの救い。
ディープパープル「チャイド イン タイム」がすげ〜ことになっています!