2020年8月、シベリアからモスクワへ向かう飛行機に搭乗している時に毒殺されそうになり、ドイツに運ばれて一命を取り留めたナリワヌイ。
暗殺を実行したメンバーを仲間たちと突き止め、パンツに毒物を隠したこと、緊急着陸して病院に行かなければ確実に殺せていたことなどを証言させる。
国の組織にプーチンやロシアへの反対者を殺害する部署があること、反対者を非難するテレビ番組があるなど、2000年にプーチン政権が誕生して以降の20年余りで作られてきた国の組織や人々の考えは、プーチン時代が終わっても容易には変わらないだろう。
ナワリヌイはロシアに帰国して収監されてしまう。塀の中に入ってしまっては現状を変えることは難しくなると思うが、どういう判断なのだろうか。
息詰まるドキュメンタリー映画だった。
