日本ではコロナ禍報道一色で全然報じられなかった印象のあるナワリヌイ氏毒殺事件のその後。ドキュメンタリーの鉄則である我々観客の知りたいと思う情報を的確に出してくれる誠実なストーリーテリング。隣国なのに知らないことだらけの独裁国家ロシア。インタビュアーからナチスの支援者と写真を撮っていたことをナワリヌイ氏が言及されていたが、そのナチスのような恐怖政治を令和になった現在でも平然と行っている国が地球上に存在していることに恐怖を覚える。
次期大統領候補でもあった活動家が毒殺を謀られ、なんとか一命をとりとめ、そして警察が動いてくれないので自ら捜査に乗り出すというスパイ映画顔負けのシナリオ。しかもこれがドキュメンタリーだと言うから信じられない。物語の山場である電話操作での協力者のリアクションのように「まじか！？まじか！？」の連続。現実がフィクションを越えちゃうともう無敵よね（笑）
イケメンで家族思いでとってもチャーミングなナワリヌイ大統領候補。それに対して周りに威圧感しか振り撒かない鉄仮面ゴリマッチョのプーチン大統領。男の嫉妬ほど怖いものはないってよく言うけど、これなんかまさにその最たる例よね。インタビューを受けても「その搬送された患者は」って言い換えたりして意地でもナワリヌイという固有名詞を言わないプーチンの執拗さがとにかく気持ち悪い🤮プーチンさん、激しく嫉妬してるのはわかるんだけど人気や愛嬌ってお金や暴力では買えないのよ。
真実を語っただけなのに今現在もロシアの刑務所に収容されているナワリヌイ氏。一刻も早い解放を願うばかり。
