雨宮はな

ナワリヌイの雨宮はなのレビュー・感想・評価

ナワリヌイ(2022年製作の映画)
4.0
この映画を観れば、日本はロシアとほぼ同じだと気付く。
映画をしめくくるナワリヌイからのメッセージはロシア国民だけでなく、日本人にも向けられている。

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「僕が殺されたとしたら、それは僕らが信じられないほど強いからだ。
その力を活用しよう。
忘れるな、僕らが持っている巨大な力は悪い連中に押しつぶされている。
本当は強いのに僕らに自覚がないからだ。
悪が勝つのはひとえに善人が何もしないから。
行動をやめるな。」

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お金を払って情報を得て調査し、相手を騙して言質をとって真実が明らかになっていく様子は「これは本当にドキュメンタリーなのか?」と疑ってしまうほど。
プーチン政権のロシアは実は創作の世界の国なんじゃないかとさえ思えてくる。
それほどひどい状況にある国で戦い続けるのも、「あきらめるな」「怖くない」とメッセージを送り続けるのもとてもエネルギーの必要なことだ。

日本人の私たちも眠ったまま潰される、力のある善人なのだと思いたい。
力はかなり削がれてしまってるけど、ゼロではないと信じたい。
ただ、この映画を観てこうも思った。
「日本にとってのプーチンは岸田だけじゃない、日本の風習そのものなのでは?」と。
雨宮はな

雨宮はな