このレビューはネタバレを含みます
序盤★2 中盤★2 終盤★3
韓国映画『7番房の奇跡』(★2)を見事にリメイクしたトルコ版(★4.5=2020年自分のベスト1)を撮った監督の作品。
見どころ
◯1974年式のメルセデス・ベンツがオシャレ。
◯地雷を踏み隻脚となった主人公サリーを表すように要所要所で何気なく“足”に関連したもの(けんけんぱ遊び、フラミンゴ、ネイマール(サッカー選手)、車の足であるホイールカバー…等)が出てくる。
◯エンドロールでの劇中スチール写真は“サリーひとり”が写っている。
気になる点
●トルコの文化をあまり知らないけどかなりの家父長制っぽい…。
宗教も関係しているのか…?
●喫煙率の高さが意外。
☆総評
非常に丁寧に優しく描写をする監督の作風なんで今作のキモの部分はキチンと点と点(サリーの妻のセリフ、ケリムが背中を気にする、そのケリムの恋人に関すること等)を結べば序盤の段階で読めてしまうきらいはあるが、
バディーもの、そしてロードムービーが好物なんで退屈することはなかった。
惜しむらくは映画では擦られまくっている要素なんで驚きはなかったが、それでもこの監督の手腕は高く評価したいし、
トルコの社会情勢を少し知れる良さもあった。
2022年191本目(+短編4本)