あきしげ

ミラクルバナナのあきしげのレビュー・感想・評価

ミラクルバナナ(2005年製作の映画)
2.5
錦織良成が監督と脚本を務めています。
実際にあったプロジェクトがモチーフ。
監督の錦織良成が書店で絵本を手にし、
それがバナナの紙と知って企画を発案。

ハイチは最貧国の一つで、
日本と同じ島国であるが、
教育は一部の子供だけで、
他は字すら書けない状態。
政情不安で国も不安定で、
暴動が何度も起きている。

その中で主人公の幸子は紙を作る。
タヒチとハイチを間違える天然で、
現地に到着しても普通に寝られる。
図太い神経の持ち主で行動的です。
だからこそプロジェクトができた。
何一つ後ろ向きなところがなくて、
ハイチの人と同じように常に笑い、
なんとかなるという考え方である。

演じているのは小山田サユリ。
正直言って演技は微妙でした。
特にセリフのないシーンでは、
演技が不自然で違和感がある。
日射しが強いハイチでも色白。
色々と細かい点が気になった。

そんな幸子を支えている現地職員、
フィリップをアドゴニーが演じる。
ファニエスト外語学院で活躍した。
実は5カ国語を操るエリートです。
母国語のフランス語はさすがです。
微妙な幸子とは雲泥の差であった。
演技もアドゴニーの方が良かった。

バナナから紙を作る専門家に、
教授の代理に大学院生の中田。
演じているのは山本耕史です。
リアクションをしてくれます。
幸子は難なく受け入れている。
その対比に素直な反応を示す。

和紙職人の山村たか士。
緒形拳が演じています。
幸子の熱意に押されて、
ハイチまでやって来る。
ベテランの実力が出る。

淡々と物語が展開していく。
まるで伝記映画ような感じ。
緩急と抑揚がほぼないです。
印象に残る場面もほぼない。
ゴールに向かった進むだけ。
余計な仕掛けもありません。
当然ながら物足りないです。

悪くはないが特別良くもない。
バラエティ番組でも見る光景。
むしろ、こっちの方が詳しい。
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