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天間荘の三姉妹のmakoのレビュー・感想・評価

天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)
3.9
《ひとは生きていく。いのちよりも長く。》
◎78点

原作コミック: 高橋ツトム「天間荘の三姉妹-スカイハイ-」。「スカイハイ」のスピンオフ的な物で単行本4巻分を実写化。未読。

監督: 北村龍平。『あずみ』『ルパン三世』など。

【あらすじ】
天界と地上の間にある街、三ツ瀬。美しい海を見下ろす山の上に、老舗旅館「天間荘」がある。
切り盛りするのは若女将の天間のぞみ(大島優子)。のぞみの妹・かなえ(門脇麦)はイルカのトレーナー。
ふたりの母親にして大女将の恵子(寺島しのぶ)は逃げた父親をいまだに恨んでいる。
ある日、小川たまえ(のん)が謎の女性・イズコ(柴咲コウ)に連れられて天間荘にやってきた。たまえは、のぞみとかなえの腹違いの妹で、現世では天涯孤独の身。交通事故にあい、臨死状態に陥っていた。

本作は3.11の震災を描いていて、津波や水害シーン、地震の映像もありますので、ご注意ください⚠️

少しネタバレしています。鑑賞予定の方はスルーしてくださいm(_ _)m 読んでもいいよ、という方のみお進みください😊






どんな内容なのか知らずに観ました。
天間荘が地上と天界の間にあるというのは知ってましたが三ツ瀬がどういう場所なのか分からなくて、それが徐々に明らかになり、そうきたかと。

天間荘には、たまえの他にも客がいて。長期滞在している盲目の老女・財前(三田佳子)や、たまえの後に来た若い女性・優那(山谷花純)がいて、それぞれ肉体に戻るのか、天界へ旅立つのか決断しなければならなかった。

たまえ達の背景と決断、三ツ瀬とは?、天間荘の真の役割とは?。

この世界は思い通りになることはあまりなく、苦難の方が多いように感じる。でもそれがずっと続く訳じゃなく、嬉しい事も楽しい事もある。
人生、山あり谷あり。
険しい山道を登りきったら、美しい景色が見える場所があるかもしれない。
勇気を出して踏み出してみよう♪、と思える映画でした。
切ないけど心が温かくなりました。
平均スコアは高くないけど、個人的に心に刺さったのでこのスコアに。

カメオ出演している方たちがいて、ニヤリとしました😁
なぜこの人達が出てるのか知らないけど、何か繋がりがあるのかな🤔

終盤だったと思うけど、床の間に掛かっていた掛け軸に“開雲見日”。
読み方…かいうんけんじつ。
意味…心配ごとがなくなって、将来に希望がもてるようになること。
「開雲」は日の光を遮る暗く厚い雲が晴れるということで、心配ごとがなくなることのたとえ。
暗い雲が晴れて日の光がさすという意味から。
ちゃんと意味があったのね😊


豪華キャストで楽しめました♪
出てくる料理がどれも美味しそうでした😋
主題歌は、玉置浩二 feat. 絢香 /「Beautiful World」。とてもいい曲でした♪



観客 4人
劇場鑑賞 #118
2022 #131
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