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ヌレエフ -世界を変えたバレエ界の異端児-ののんchanのレビュー・感想・評価

5.0
ジャケ写を事務局にお願いしているが、今回は直ぐには難しいのかも?もう待っていられず、あまりに素晴らしい作品なのでお伝えしたく...

ルドルフ・ヌレエフ。バレエの歴史を変えたと言われるが、いや政治の世界まで変えたと言っても過言ではない天才バレエダンサー。


ヌレエフの生涯を駆け足でありながらも、当時の動向が解るニュース映像や写真等を差し込み、本人のインタビュー映像を挟み、友人や関係者の証言、もちろん、素晴らしいダンスは永久保存版!
そして、ヌレエフの生い立ちから若き頃の姿を現代のダンサーたちがコンテンポラリーダンスとして舞台化して踊っているのが素敵。

ヌレエフは正式にはロシア人でなくタタール人の難民だった。父親は軍人。母親と3人の姉がいた。ヌレエフはバイカル湖沿いを走るシベリア鉄道の車内で産み落とされたと言う。

11歳の時、70歳のアンナ・ウデルソヴァにバレエの手ほどきを受け才能が見出される。
17歳でキーロフバレエ団へ、そして直ぐにソリストに。
23歳の海外公演の途中で亡命。
ヌレエフの中には文化的政治的な衝突があった。そして超大国ソ連は崩壊する。
25歳頃、英国ロイヤルバレエのゲストとして19歳年上のマーゴ・フォンテインとペアを組み、伝説的なパートナーシップを作り上げる。マーゴには尊敬の念と愛情、それを超越する家族のような関係になった。マーゴが亡くなるまで高額な医療費を払い続け、手厚い看護を受けさせたのだから。

写真家のリチャード・アヴェドンの写真は鳥肌もの。
「彼の全身が自らの驚異に反応していた。自己陶酔的な熱情。1人の男の熱情だ」本当にそう。
スマホのホーム画面、マッツなんだけど変えようかしら。胸の高鳴りが抑えられない。

40年ほどのバレエ人生の中で、多くのバレエダンサーと運命の出会いをし切磋琢磨した。
デンマークのエリック・ブルーンには会った途端に恋に落ちたと言う。彼が亡くなる時は側にいた。

沢山の恋もしたであろうし、多忙な中でも束の間は開放出来た時間はあっただろう。
知らぬ間に、当時は死の病とされたAIDSに侵された。たぶん、サウナで開放的になった時なのかも?母国の友人たちが見守る中、54歳でこの世を去る。

これ以上ないと言える最高のステージが沢山見られる。
しかし、病に侵された後のステージではフラフラとよろけているのが気の毒で、愛するダンスの魂だけで律していた。

やはり至高のダンサー、素晴らしいので興味ある方は是非に!


【追記】
NUREYEV (2018) | Official Trailer
https://youtu.be/SacC5MGIoqw

'Romeo and Juliet'
https://youtu.be/DP9ZRszCuzY



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今、体調が良くないけど、奮い立たせるようにして2度目を観れて元気が出て来た。
以下はプライベートなのでスルーを。

月曜の19時に『帯状疱疹ワクチン』を摂取した。
母が入院するほどの大変な思いを2回したのを側で見ていて、その後「帯状疱疹後神経痛」は高齢の身体に今でも苦痛を強いている。
それだから予防接種があるのを知り、最近は体調が良かったので希望して臨んだ。

12時間後の翌朝、強い倦怠感、頭痛、発熱、筋肉痛、数度の嘔吐で病院へ。
結局、注射の副作用で点滴を受けて帰宅。今少し楽になりました。

50歳以上が対象ですが、もし接種される予定の方はお気を付けください。
私が選んだのは不活化ワクチンなので、2ヶ月後にもう1度接種が必要です、予定日は誕生日、毎年恒例の誕生日旅行が気掛かりだな〜。
のんchan

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