このレビューはネタバレを含みます
監督作品3本目。
オリジナルの脚本なので余計期待。
小さな村の村社会と伝統文化の能。
現実に多くあるであろう不法投棄を正面切ってちゃんと社会派も打ち出して…
犯罪者の家族の苦悩と偏見。
パワハラ、モラハラ、アルハラ…借金のカタにタコ部屋状態のみんなが嫌がるゴミ処理場での作業。
日本の作品できちんと向き合う現実の
貧困や利権や闇。好感触❤︎
脇の俳優さん達もぴりりと技がでているし
全体的には田舎の自然や風景も効果的に使っていて良かった。
特に西田尚美ちゃん。良かったねー絶望から立ちかがれない頭の悪い母。本当に上手くなったなあ。モデル上がりの芝居が厳しい時から応援しているので表情アップに女優でやってく覚悟が垣間見れて嬉しい。あと哲太も（笑）元ヤン宜しく、屑暴力員を軽い感じで素晴らしかった。一ノ瀬君もこうなってしまっては憎たらしさやカッコ悪さも含めて憂いを楽しむまでになってしまう。
不幸の沼に浸り、ルーティンしかこなせない
底辺の生活。判るんだけど…
主人公の片山がどうして逆らえないで
地元に繋がれているのかが弱い（苦笑）
初め実父は村長の兄弟か親戚だから
子供の頃から卑下されながら養われてるんかと思った（前々苦笑）やっぱ実父と村長の関係性や実父がどうしてあの結果に至ったかー
悲しみは伝わってきたけど…
正義感や悔しさや口惜しさは伝わらないので片山の最後の憎しみや悔しさがズシリと胸に響かず残念だった。
終始流星くんは今作表情管理が著しく不細工よりで感心したけど…
ラストの表情は美しくもあった。
