このレビューはネタバレを含みます
オープニングの静かな立ち上がり、リアルと作り物っぽさの間くらいのちょうど好きな感じの画作りで好印象。
ゴミ処理施設を抱えた村を舞台に描かれる物語は、中盤までとにかく陰鬱でストレスのかかる展開が続きます。思っていたよりも地味で奥行きの無い小さな話であるという事も徐々に分かってきて、進めば進むほど興味が削がれていってしまいました。
能というモチーフもどの程度この話とリンクしているのかイマイチよく分からかったし、どうにも救いが無さすぎて気分が高揚する瞬間がほぼありませんでした。
いっそラストで八つ墓村みたいな大立ち回りでも見せてくれればよかったのに。
横浜流星の顔面力を堪能できるという意味ではなかなかの作品。