ずっと見たかった作品。集落とかの閉鎖的な恐怖作品が大好きです。今作も村ならではの同調圧力が気持ち悪くて素敵でした。
全員が被害者でも加害者でもある村の狂気をえぐり出すコンセプトで、なんとも言えないすばらしさがありました。
作中でも「臭いものは穴に投げ入れて蓋をする!そうやって村は存続してきたんじゃああ!!」と叫んでおりました。
何が良くて何が悪いという判断ができず、周りに流されるままやってしまう。
村の中で生き抜くために自分は何をすべきか考えて、どんなことにでも手を染める。
今作は日本の伝統である能と絡めて、ストーリーが進んでいきました。祭りのシーンはみんなが同じ表情のお面をつけて同じ方向に向かって進むというのが美しく不気味で、これぞ集落系だ!とニンマリ鑑賞していました。
そしてなんと言っても、横浜流星。
彼の序盤の姿からは、横浜流星??と見間違えるほどの演技力。
そして中盤の横浜流星。
後半の横浜流星。
それぞれ目力、表情などが全然違がっていて彼の演技がとても
記憶に残ります。
個人的には奥平大兼が最近めちゃくちゃ好きになってるなーと自分でも思っています。なんだろうなー。めちゃくちゃ良い!
藤井道人監督作品、見れば見るほどこの人の作品の流れが分かってきますし、若さゆえのキラキラや唐突な不幸や闇など、私の好きな展開すぎます!
この監督の他作品も早く見ていきたいと思います。