鮎

ヴィレッジの鮎のネタバレレビュー・内容・結末

ヴィレッジ(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

ずっと不気味な雰囲気。
2時間がとても長く感じる。

田舎の狭いコミュニティの中の
あの息苦しい感覚がうまく再現されてて
無理すぎた。(褒めてる)

昭和で止まったあの空間と人間たち。
年功序列と男尊女卑と権力と暴力と偏見。
きっとまだこの日本のどこかにある。
なんなら隠れているだけで
都会にもあるはず。

とおるみたいな人間いるいるすぎて
腹が立ちすぎて殺意湧く気持ちがわかる。
本当に嫌。清々しいほどの悪人。

主人公の、
村への憎しみをもっていたのに
自分が村の人間に染まっていく形で
堕ちていく様の表現、
あとは村への憎しみが限界に達したときの
狂気に変わる瞬間が見事だった。

美咲、恵一、フミさん
殺人も誰かを救うことに繋がるのは
映画の中だけの話なのだろうか。

古田新太さんは言わずもがな、
横浜流星、奥平大兼の演技。
素晴らしい。
鮎