すごいシンプルだった。アルジェントは他に数本だけ観ていたけど、その中でもダントツにシンプル。
それもそのはず20年前に書かれた脚本を削って削って紆余曲折あってやっとコロナ禍に撮影したらしい。
一ヶ所直視できないシーンあったな……目を背けてしまったよ。
音楽良いと思ったら「BPM」や「ブレア・ウィッチ(アダム・ウィンガード版)」も手掛けたアルノー・ルボチーニだった。あれは劇場の大音響の方がいいね。
娼婦を狙った連続殺人鬼が…という作品紹介だったが、いろんなものすっ飛ばして削ぎ落として描いてるので、主人公と同じく「なぜ？」と思いながら恐怖を味わう。
皆既月食の意味深な描写はなんなんだ？と思うが、その後の何かを見ると予見しているようにも見えるしなるほどねと思ったり。
それにしても殺意が芽生えた理由それなんだ！？ってちょっと拍子抜けしそうだったけど、ああいう理由でモー烈に恨みと怒りが燃え上がる人とか実際にいてもおかしくないと思うと怖い。
VORTEXであんな役をやったのを観た後の監督作、まだまだやりたいこと自由にやってる感じがいいアルジェントお爺ちゃん。長生きしてね。
