「サスペリア」「フェノミナ」のイタリア映画界の巨匠で御年８３歳のダリオ・アルジェント監督の最新作。…なのに観てる人が少なっ！
大げさな音楽と鳴り続ける不穏で過剰な音楽と象徴的なクローズアップと良い意味では変わっておらず昔の味を提供し続ける老舗。悪い意味では全く映像手法的に進歩していません。
相変わらずちょっとケバい女優さんを使うのが好きなのも変わりないですね。
悲惨な事故から奇妙な同居が始まるのは面白かったが、全体的な話のテンポがまったりでスピード感が乏しい。淡々としてるかと思いきや突然に鮮血の赤色が飛び込んでくるのも監督らしい演出。
警察が全く頼りにならなかったり、主人公が活躍すると思いきやの肩透かしは意外性はあるけど面白くないですね…。
やっぱり盲目の中で主人公が何とかして危機を乗り越えるを期待してしまう…。結局は他力本願（人じゃないけど）あの障害を背負った意味がイマイチ…。
昔と変わらないレトロな雰囲気を醸しだしているのは流石ですね。
面白味は薄いけれどダリオ・アルジェント監督の味を堪能するには良いのではないかと思います。
