てるる

Vikram(原題)のてるるのレビュー・感想・評価

Vikram(原題)(2022年製作の映画)
4.2
「囚人ディリ」「マスター先生が来る!」のロケーシュ監督によるクライムアクション。

LCU(ロケーシュ・シネマティック・ユニバース)に連なる作品。

主演はタミル映画界ではラジニ様と人気を二分する位の大スター、カマル・ハーサン。
ロケーシュ監督はカマルの大ファンらしいので幸せだったろうなぁ。

でも序盤は捜査官アマルがメイン。
彼が声明とともに殺された3人の足取りを追いながら犯人を探すミステリー仕立て。

そこからだんだんと暴かれる事件の真相。
そして訪れる残酷な展開。

「囚人ディリ」や「マスター」よりも鬱展開。
どちらかというと韓国ノワールに近いインドノワール的な雰囲気。
バイオレンス強めの闇深め。

「マスター」に続き、VSPが悪役を楽しそうに演じております。
今回はバワーニのように鍛えた訳ではなく、薬で覚醒するドーピング野郎。

終盤はホントにサイテー野郎です。
中盤にめちゃくちゃカッコ良いシーンがあって、ちょっと応援したのを後悔しちゃうくらいです😱

もちろん監督はカマル大好きなのでアクション的な見せ場も多々用意。
肉弾戦に銃撃戦に最後のアレまで。
アレはもはや監督の趣味なのかw

しかも老人たちの活躍やスタイリッシュな演出がちょっと「RED」みたいだったり、監督は若いだけあってハリウッドのアクション映画の影響も取り込んでアウトプットしてる。

これ単体でいけなくはないけど、「囚人ディリ」で押収された麻薬の話なので、ディリを観ておくと「マジ?!」てなるシーンがあります。

既に「囚人ディリ2」、「Vikram2」も制作決定してユニバースとして密接に関わってくる予定なので…。

個人的には「LEO」でのヴィジャイさんがLCUに参戦するかがめちゃくちゃ気になります。

以下、ネタバレあり













覆面のうちの1人が「囚人ディリ」でディリを巻き込んだ捜査官ビジョイだった。

エンドロール前、どこかの田舎。
そこにはディリの娘が。
姿こそ現さないけど、扉の向こうには「kaithiのテーマ」を歌うディリ。

ラスト、数多の悪党が集められる。
その中にはダスくん演じるアンブの姿も。

そして現れるラスボス・ロレックス。
ロレックスを演じてるのってスーリヤさんなんですね。
全然気付かなかった。

てことは最終的にカールティVSスーリヤの実の兄弟バトルになるのか?!
そこにカマルも共闘って感じになるのか?!
これは楽しみでしかない!
てるる

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