このレビューはネタバレを含みます
巨大銀行の犯罪を追う、インターポール捜査官の話。
序盤から実に怪しい&厭~な印象を与える、敵陣営のIBBC。
後に警察ともグルである事が明らかになり、なかなかの悪役&無敵ぶりに絶望的な気持ちにさせられました。
しかし、ここから文字通り“足跡を辿っていく”、執念の捜査を見せる主人公サリンジャー。
敵ヒットマンと共闘するところも面白かったし、悪に悪をぶつける展開も良かったと思います。
個人的に印象に残ったのは、演出面。
サリンジャーがIBBCに乗り込む場面の後ろにいる男とか、銃撃戦での車椅子の使い方とか、トンネルから出てこない車とか。
フレッシュかつ、サスペンス要素を高める演出には、なかなか感心させられました。
欲を言えば、IBBCをきっちり壊滅して欲しかったですけど、まぁこの苦味を残すラストも、大人な結末で良かったのではないでしょうか。
大人向けの捜査サスペンスとして、オススメ出来る作品です。