ほそまゆ

ザ・バンク 堕ちた巨像のほそまゆのレビュー・感想・評価

ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)
1.0
地味。

非常に真面目に撮られた映画であろうことは冒頭からヒシヒシと伝わってくる。

しかし、まったく惹かれない。

退屈なドキュメンタリーを見せられている感じが拭えない。
そういうものであれば、事実は小説より奇なり、実際に起こった史実を学ぶ方が良さそうだ。

そして、その強烈な地味なる印象は、クライヴ・オーウェンによるところが大きいのだろう。

終始眉間にしわを寄せた表情。表情は力強いが、抑揚のない一本調子。アカデミー助演男優賞にノミネートされたこともある実力派だが、作品自体が真面目の一点張りなもんだから。

作品も真面目、クライヴも真面目、ナオミも真面目。

そして、色々な役者が、何かを見ているようで、何も見ていないようだ。

もしかすると、ボクも真面目な何かを観た気になっていて、何も観ていなかったのではないだろうか。
そう思いたくなる印象薄い作品。
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