漱石枕流

ザ・バンク 堕ちた巨像の漱石枕流のレビュー・感想・評価

ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)
3.7
とてもリアルに感じられた。鑑賞中はずっと実話だと思っていた。ただ、ルクセンブルクにIBBCのモデルになった銀行は実在したようで、そういう意味ではまったく現実味のない世界を描いているわけではないのだろうと思う。

「銀行が武器取引の仲介を?」と最初は疑問を抱く。でもたしかに武器購入には莫大な金がかかるので、後ろ盾が必要になるのだろう。ウクライナやガザでも陰で儲けている連中がいるのだろうと思うと、腹が立つ。

世界各地でロケして、スリルたっぷりの展開。よってエンタメとしては良かったけど、最後は力が抜けた。たしかに主人公が目指す正義は〝この世には〟ないのかもしれない。ただ私は、絶望はしていないけれども。

[オリジナル音声+日本語字幕]2023/12/15 WOWOWシネマ(09/12録画)
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