監督・脚本 セミフ・カプランオール
〈ユスフ3部作〉
第3部 幼少期 Bal 『蜂蜜』･ﾟ 🐝🍯 .*･ﾟ
蜂蜜はパパで ミルクはママだった
そして卵が僕
第1部から３年後とは思えないほどの
映像の素晴らしさ 綺麗‼︎‼︎
20年位経過してるのかとおもったくらい。
色でこの作品を表すとしたら絶対に私は緑
野生の森 蒼白い月 動物たち
あらゆるものをつつむ光 と
新緑のグラデーション
そして
寡黙な父が丹念に蜂箱を削る音
父のお手伝いが大好きだったユスフ
ある日、蜂蜜が採れなくなり
遠くの高い高い山へ蜂箱を設置するために
出かけて行った父は…帰ってこれなかった
人が高い木に登って幹がバキッボコッ！
と、折れる冒頭のシーン
あれはパパだったのです
突然吹く風が 湿気と共に
行き詰まりの道へとつづくーーー
＂夢は人に聞かれたらダメだよ
秘密も。小さな声ならいいけれど＂
吃音症があるユスフは
小さな声ならいっぱい喋れるって
パパは知ってました
教室の、瓶の中のごほうび
赤いバッジはあとひとつ！
苦手な朗読でやっと胸につけてもらったから
ユスフは早くパパに見せたくて全力疾走した
アンゲロプロス監督や
トリュフォー監督 是枝監督の作品に
出てくる子供たちは皆 天使のよう✨と
おもうけれど この監督さんも
子供を撮るのが本当に上手いとおもう
ユスフも天使のように可愛いです
3部それぞれユスフを演じた役者さんは
勿論同じ人ではないのに
全員似てて、全員＂ユスフ＂そのものでした
森の中で大きな木の根っこにすっぼり
はまって寝息を立てながら眠るユスフ
なんて素晴らしいラストカット！
これは監督さんの自叙伝だったのですね
派手さは無くて地味だけど
わたしは好きでした
最近観たアフターサンを思い出して
泣いちゃった
観て欲しいな もっと多くの方に.*･ﾟ
