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東京の宿の犬のレビュー・感想・評価

東京の宿(1935年製作の映画)
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野良犬を捕まえて金にしたり息子にお酌してもらってエア酒飲みしたり、切ない音楽も相まって貧困が断腸すぎる前半。そして、我が子のためなら未だしも人の子のために盗みを働いてしまう喜八の後ろ姿は「これぞ人情」と言わんばかりのラストであり、流れる音楽もなぜか明るく清々しい。自首するのは良いが、子一人救われたとはいえ盗みを美談のようにしてしまっているのは残念。
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