Kogarath

東京の宿のKogarathのレビュー・感想・評価

東京の宿(1935年製作の映画)
3.7
他2作の「喜八もの」と比べて重苦しい雰囲気。
仕事を求めて工場を渡り歩く場面ばかりだし、ヒロイン岡田嘉子の薄幸オーラも相まって、当時の貧困の様子がありありと伝わる。
そんな中で救いになるのが子どもたちの存在。喜八も子どもの為ならば、と諦めない。何もない原っぱで酒を飲むフリをする場面は悲しさと温かさが同時に感じられて好きだ。

相変わらず「困った時のかあやん頼み」ではあるが、やはり手を差し伸べてくれる人の存在はいつの時代でも大切だなあ。
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