ノノ

東京の宿のノノのレビュー・感想・評価

東京の宿(1935年製作の映画)
3.8
喜八シリーズの中では1番私に合っていた。
ガスタンクのような大きい建物と子どもを一緒に映すショットが本当に好き。小津のサイレント映画を順に見ていくと初期はアメリカ映画からの影響が強いが、徐々に貧しい市民の描き方がリアルになっている。段々哀愁が増している気がする。盗みをする瞬間を見せず、あえてのれんや花火など関係のないショットを繋いでいるところに虚な空気感が漂っていて良い。
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