エイデン

死づえ2 ~刻まれた十字架~のエイデンのレビュー・感想・評価

死づえ2 ~刻まれた十字架~(2006年製作の映画)
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精神病院“塙クリニック”の看護師の摩耶は、後輩の恵美と共に患者の看護や院長の塙から命じられる雑用まで忙しい日々を送り、恋人の圭介に愚痴をこぼす毎日
そんな中、医師の1人 春田が精神を病み、患者となってしまったことで、彼が担当していたカウンセリングまでボランティアで担当することになっていた
カウンセリングに出席した摩耶は、そこで患者の1人から“幽霊が入院してくる病院”という噂を耳にする
その帰り道、恵美はその噂が看護学校時代に聞いたことがあると明かす
なんでも噂には続きがあり、幽霊が入院してくると病院中が呪われるというのだった
後日 新人医師の翔子は初めての夜勤に着くと、空き部屋の扉が開いていることに気が付く
そこは使われていないはずだったが、中には何故か1人の女性が入院しており、不気味な気配を感じた翔子は急いでその場を後にする
女性患者について調べようとした翔子だったが、カルテや入院名簿にもその存在は記載されていなかった
明くる日、翔子はあの部屋の女性患者のことを塙に尋ねると、どうやら秘密裏に何かの研究を行っているらしいと聞く
更に摩耶から、あの部屋の女性はこの病院で保護された過去があり、“しづえ”という名前を繰り返し呟いていたことから、しづえと呼ばれていることを教えられる
しかし、しづえは話が出来る状態では無いばかりか記憶喪失と考えられるため何者なのかもわからず、普段はあの部屋も塙だけが鍵を使って出入りしているため、詳細については摩耶もわかっていなかった
それを聞いた翔子は しづえに同情し、塙への怒りを露わにする
そんな折、入院中の春田が女性の幽霊に襲われ、階段から落ちて死亡するという事故が発生し・・・



『死づえ 〜噂霊〜』の続編

噂話の幽霊“死づえ”が再び現実化
舞台は前作の“人喰い屋敷”から精神病院へと移り、新たな悲劇が起こっていく
噂話が現実化するっていう特性を活かしてるのか説明不足なのかわからないけど、噂が伝播することで簡単に舞台も設定も変えられるっていうのは連作のホラー映画と作るにあたっては上手い設定だと思った

死づえも家の前に書かれた十字架を踏むと現れるというルールがあったけど、舞台変更と同じようにまるっと設定も変わってる
自分から獲物に十字架の傷を付けて狙いに行くというラジカルな霊に変わってる
それに伴ってかなり変則的な登場や殺害シーンも見せてくれるようになってるので、そこは楽しい

前作同様インディーズものではあるけど、その分 やれなかったことをパワーアップしてやろうという気概に溢れた続編作
病院というシチュエーションも相まって不気味さも増大しているので観ましょう
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