すずす

ウエスト・サイド物語のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ジェローム・ロビンス監督が振り付けた見事なダンスを愉しむ、ミュージカル映画の最高峰。特に、マンボなど、ラテンダンスの大ブームを巻き起こした傑作。

冒頭のOverture、無意味な線画が少しづつマンハッタン島の姿に変わり、実写となり、空撮からウェストサイドに降りていく視点。
そして、閉塞感のある金網に囲われた空き地で繰り広げられる、はかない一瞬に燃え尽きる夢のような恋物語。

出逢いのパーティ場面。赤い壁に囲まれ極彩色の衣装でマンボを踊る若者の中、マリアとトニーが見つめ合い、周りが見えなくなる演出。
マリアがお針子として働く小さな工場で、二人で交わす永遠の誓い。窓から差す十字の光。
空き地での悲劇と、キリストのように運ばれるトニーの荘厳なエンディングまで、傑作舞台を映画なりに再現しています。
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